2008/02/03 (Sun) 22:07
『ことばの起源――猿の毛づくろい、人のゴシップ』

ことばの起源


ロビン・ダンバー著 方英社、1998

レポートの参考として、本の一部のみを読んだ。

ことばの起源というタイトルから、ことばの発生のルーツのことか!?と思いきや、霊長類である人間が、なぜことばを発達させる必要があったのか?ということを人類学者であるダンバーが根拠を示して答えている本。

ダンバーは、社会的世界で他の個体をどう扱うかに関して発揮する能力を、その個体が属する社会環境の複雑さに応じて進化させてきたという「社会脳」仮説を、哺乳類のみが持つ大脳皮質のなかの新皮質の大きさと、個体が属する群れの規模が相関関係にあることから、証明した。
どういうことかというと、例えば人が他の人の行動を推測し、行動しているが、その能力は、進化論でいう動物の種の進化に伴って進化している。そして種の進化の過程において、動物の社会的規模は拡大しており、人が他の人の行動を推測する際に用いる脳の部分の大きさと比例している。したがって、「社会脳」仮説は成り立つというわけである。

興味深かったのが、本書のタイトルにもなっている「ことばの起源」の話。

一般的に、言葉は、牧畜から狩猟へとその生活の糧を変化させてきた人類が、そのコミュニケーションのために進化させてきた、といわれている。しかし、ダンバーは、猿の毛づくろいが社会的な関係を成り立たせるための行為であるのを引き合いに出して、人間は、それより大きな規模の社会に生きているため、その時間を縮めるために、ことばを発達させてきたという意見。つまり、言葉は、もともと手段ではなく、目的として発達したってことですね。

この「ことばの起源」のところは、科学的に証明というより、論理的に成立という感じなのですが、本書を読んでいて快かったのは、頭に浮かぶ疑問を、著者が順序よく解いてくれる点。

根拠を示して、論を成り立たせるというのは、結構骨の折れる作業であり、しばしばそれを曖昧にしている本も多いように思われますが、本書は、それをきちんとやっている点がよかったです。

当たり前のようですが、なかなか難しいこと。

ただ、ことばの起源については、少なくとも私の読んだ章では、論拠は明示されていませんでした。
きっと後半にあることを願います。
時間の関係上、そのときは全部読むことは出来ませんでしたが、今度全部読んでみたいなと思う本でした。

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2008/01/22 (Tue) 00:29
Web2.0でビジネスが変わる

Web2.0でビジネスが変わる


世界で一番小さな放送局「KNN.com」をされている神田敏晶さんの書いた本です。
とても前に、先輩から借りていて、読む機会があり、やっと読みました。
(先輩、ごめんなさい)

最近、でもないですね。
少し前からよく聞くようになった「Web2.0」
「Web2.0」とは、なんぞや?と思った方は、「ウェブ進化論」 梅田望夫著(ちくま新書)をオススメします!
この本「Web2.0でビジネスが変わる」は、「Web2.0」は分かったけど、「で、何がどう変わるの?」ということをユーザーから見た視点で書かれています。

アフィリエイト、CGM(Consumer Generating Media)、アドワーズなど消費者とメディアの関係が、どう変わったのか、また、それによって何が変わるのか。
ビジネスとしては、何が可能となり、何が危ういのか。

等々、読みやすく、ご自身のビデオジャーナリストとしての経験も踏まえて書かれてあります。

メディアに関心のあるヒト、または現に携わっているヒト、ネットに関心があるヒトは是非おすすめです☆

まとめて知識がつけられる感じです。

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2008/01/17 (Thu) 18:19
なぜ デザインなのか。


「なぜ デザインなのか。」

なぜデザインなのか。


グラフィックデザイナーの原研哉さんと工業デザイナーの安部雅世さんが東京とベルリンという土地で対談したものを一冊の本にまとめたものです。

結構前に読んだんですが、批評を書ける気がしなくって、ずっと保留してました(笑)

この本は、原さんと安部さんの考えがたーーーーーーーーーーーーっくさんつまっています。
のため、これを書こうとすると、消化しきれていないため、なんだかまとまらない気がして(笑)

今も、まとまっていませんが、書きます(笑)

皆さんは、デザインって何だと思いますか?
ものを作る仕事?なんか、かっこいい感じに意匠をこらすこと?

最近デザインという言葉をちまたで耳にする機会が増えましたね。

さーて、デザインて何なんでしょう?
その答えを与えてくれるのが、これ。
ってわけじゃないです。
ますます考え込んでしまう(笑)

中味自体はとっても読みやすく、またお二方とも日本語が大変上手で、とくに例えがものすごくわかりやすいです。

じゃあ、何で考えこんでしまうのか。
一章読むたびに、そうかな?いや、こうじゃない?とか、あー、そうかもー。とか考えてしまうからです。

あと、タイトルにデザイン、とあるから、「あー、あたしデザインとか興味ないし。」とか思う方いらっしゃるかもしれないですが、内容は、デザインのことはもちろん、言葉について、環境について、テクノロジーについて、街づくりについて…ともう何でも入っています。

でも、それは、やたらめったらいろんな話題で話しているからというわけではなくって。
デザインをするときは、対象に思い切り、向き合う。
その対象は、たっくさんあります。
そして対象の周りにも、いろんなもの、ことがある。
だから、その結果いろんな話題が入っている。

とってもオススメしたいのに、どこがどういいのかを全然かけていませんね(笑)

「地球って、どうあったらいいんだろう?」とか「どう生きよう?」と思う方は是非お読みください!!
考える種がたくさんつまっている本です。
この本自体が、"デザイン"されていて、からくりが仕掛けてあるみたいに、脳がカラカラと動き出してくれます。

そんな本です。

2008/01/05 (Sat) 16:41
夜の果てまで

盛田隆二著 角川文庫出版

夜の果てまで


昨日のこと。
夜、無性に、大好きな少女漫画「天使なんかじゃない」を読みたくなって、本棚を探したところ、実家にあることに気づき、ふと目にとまった「夜の果てまで」という小説を読み始めた。
まぁ、恋愛ものが読みたかったんでしょうね(笑)

この本は、結構前に本屋で本のカバーに惹かれて衝動買いしたものです。

読んでみると、主人公の名前が友人と同じという点、主人公のなりたい職業が新聞記者(ジャーナリスト)という点、主人公の出身地が鹿児島という点と、いくつか自分との関連点があって、読むべくして手にした本なのかな?なんて思いました。

ストーリーは、夫による妻の失踪宣告申立書から始まり、失踪した妻裕里子と北大の学生である俊介の出逢い、駆け落ちと昼ドラのような感じです。
ドロドロな筋なのに、俊介と裕里子の恋愛があまりに純粋で、ねっとりと心にヘドロが残るというよりむしろ、天気が良い日の風のような爽やかさ(ちょっと、言いすぎかな?)を感じられる流れでした。

話の中で、どの主要人物も自分の選択に曖昧さがあります。
その点にいらいらさせられる小説でもありました。
でも、いらいらするってことは、嫌いな相手の嫌いな部分は自分にも当てはまるからだ、というように、自分にもそんな部分があるからかもな…と思います。

この小説の関心する点は、描写。
視点は、俊介と裕里子の義理の息子、正太で書かれています。
俊介が、せっぱつまって決断を迫られているときに、自分の就職のことを考えていたりする。
人間の思考ってそんなもんですよね?
私も、デート中にその前にしていた作業のことを考えていたりする(笑)
無意識にそうやって人が考えていることを意識化して書き出しているところに、おもしろさを感じました。また、これによってフィクションである小説の登場人物を、現実に引き寄せていると思いました。

魅力的なのは、裕里子の息子である正太のキャラクター。
中学3年で、実母は精神病、義理の母は駆け落ち、という中で、親のようになりたくないと、必死に真っ当に生きようとしている。
煙草は吸うし、シンナーは吸うけれど…(笑)
彼が大人たちに発する言葉は、大人たちより全然まともで、親がダメだと子はしっかりするよなー、なんて思いました。

長編小説であるため、読むのに時間がかかるので、読むことはあまりオススメしませんが、この正太という人物に出逢うことが出来るという点で、そーしても暇なときに読んでもいいかもって思う、そんな小説でした。

小説なんて、たぶん2年ぶりくらいに読んだー。
結構、いいもんですね。

2007/10/06 (Sat) 18:38
空港にて

これから、私が見た映画だったり、本だったりを書き綴っていこうと思います。
これを見て、この本いいな、とかこの映画見てみようかなっとか思ってくれる人がいたら、幸せです。

はい。
第一弾。

「空港にて」村上龍

先輩からいただいた単行本です。
村上氏いわく、これまででイチバンの短編集。
2003年5月に初版が出ています。
留学雑誌「WISH」に連載していたものです。

コンビニにて
居酒屋にて
公園にて
カラオケルームにて
披露宴会場にて
クリスマス
駅前にて
空港にて

と、全8編からなっています。
すべて別のもの。
主人公も、老若男女登場します。
前編において景色の描写が詳しくなされているのが特徴的でしたー。

どの作品も、わー!おもしろい!読むのとまらないwww
ってわけではないんだけど、なぁ−んか本質をついている気がした。
特にスキだったのは「空港にて」
この作品に登場するサイトウという男が主人公に言うセリフが分析的でなるほどねーって思いました。

ややオススメ☆

ってか書いてみて思ったんですが、作品について書くのって難しいwww
内容を書きすぎると、ネタバレしておもしろくないけど、でもある程度は書かなきゃわからんしー、みたいな。

まぁ、こんな感じですが、このブログに対してや、作品読んだけど、あたし or オレはこーだったよーとかコメントくださると嬉しいです♪

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