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2014/05/07 (Wed) 00:00
人に強くなる極意

対人コミュニケーション能力の向上を目的とした読書がしたいな…と
TSUTAYAをぶらぶらしていたときに目に留まって買った本。

マインドの持ち方次第だ、的な洋書の日本語訳の本と迷ったが、
本書の方が具体例が多く、理解しやすそうで買った。

佐藤優氏は、「クーリエ・ジャポン」に世評(?)を書いていて事前に知っていて、
なんか難しいことを辛辣に書く人だな、というイメージと目ぢからの強い顔が苦手で(笑)
買うのに少し躊躇したが、本書を読むことになったのは、自分にとって正解だった。

本書は、現代、そして将来を見据えて人との関係をいかに構築するかという着眼で、
「怒らない」「びびらない」「飾らない」「侮らない」「断らない」「お金に振り回されない」
「あきらめない」「先送りしない」の8つのテーマで対人関係における心構えが書かれている。

対人コミュニケーション能力を向上させるための自己啓発本は、
本屋さんにたくさんあるし、そのような本を何冊か読んだが、
本書は「夢はかないます!」的な一種宗教的なものを感じさせるものでもなく、
かなりビジネスに偏ったHow to本でもない。

ビジネスパーソンとして働いている人が理解しやすい具体例を用いて、
それぞれ8つのテーマについて、著者の経験からくる考えが記載してある。

この中でも、特に「飾らない」「あきらめない」「先送りしない」が
頭に残った。

「飾らない」の最後の締めくくりには、自分の根っこがどこにあるかを明確にすることが重要であると
説いてある。
これだけ書くと、なんだ、よく自己啓発本に書いてあることじゃん、となるが、
この章を通して読むと、腹に落ちる感覚があった。(夢に出てきたくらいに強烈だった)
理由は本章を通して、なぜ自分が優柔不断であるかが、この「自分の根っこが明確になっていない」ためだと
認識したからだと思う。

「あきらめない」の章では、熱狂的なAKBファンがあっちゃんと結婚することをあきらめないことを
例にとり、あきらめないにも区切りが必要であることが述べられている。
目的は、ギリシャ語で「テロス」というらしのですが、これには「完成」「終わり」という意味もあるそうです。
本章のなかのさまざまな具体例からあきらめないの区切りや対象が、なんとなく理解できた。
よく言う「仕事は8割で提出せよ」より、かなりしっくりきた。

「先送りしない」の章では、頑張りすぎて参ってしまう人々について述べられている。
先送りと先回りの原理は一緒と書いてありますが、私自身典型的なこのパターンで
客観的にそういう仕組みなのか、と理解した。
ここで、じゃあどう対処するんだ?ということはあまりくどくど述べられていないが、
「あきらめない」の章であった目的の区切り、に加えて状況を客観的に把握して対処することなのだろうな、
と思う。

総じて、本書の「まえがき」に「本書に記載されたこ内容は、標準的な努力ができる人なら確実に
実行できることだけ」であるがゆえに、「究極の実用書である」と著者は書いている。
究極ってものすごい言葉を使うな、と読む前は思ったが、読後納得した。

これまで自己啓発本は似たようなものをたくさん読んだが、
こんなにわかりやすく実用的な本に出会ったのは初めてだ。

バイブルといってもいい実用書として手元に置いておきたい一冊です。
それぞれのテーマを説明するにあたって、用いられる事例も面白いものばかりだったので、
興味を持たれた方は是非読んでみてください。

人に強くなる極意 (青春新書インテリジェンス)人に強くなる極意 (青春新書インテリジェンス)
(2013/10/02)
佐藤 優

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テーマ : 実用・役に立つ話 - ジャンル : 趣味・実用

2014/05/05 (Mon) 23:50
恋愛脳

何度読んでも全く、理解できない本ナンバーワン。
『恋愛脳~男心と女心はなぜこうもすれ違うのか』

こう書くと、批判的な文章が続くように想像されるが、全く逆である。

私はこの本を少なくとも3回は読んでいる。
でも、理解できないのである。

本書では、男性脳と女性脳が脳の構造的に異なることが述べられている。

男性の方が脳梁が細いために、左右の脳のつながりが悪く、そのために奥行を把握する能力が
脳梁が太い女性より優る。この「三次元点型認識」を持つため、地図が読めるのだ。
(流行った本でありましたね、『地図の読めない女と…』って)
一方で左右の脳を繋ぐ脳梁の太い女性脳は、「二次元面型認識」であり、目に映るものを
二次元的に認識するため、例えば冷蔵庫の中で探しているバターが見つけやすいのだという。

私は完全に女性脳で、地図が読めない。

そして、著者が「男性は空間で、女性は時間」で物事を把握していると記述している。
3週間後のデートに向けて、何を着ていこうかなとわくわくしたり、
お肌の手入れをしたりする間に情緒を蓄積して楽しむ、
女性の部分は大いに理解できる。

でも、男性が「一度気持ちが通じた女性が嬉しそうにそばにいる限り男が女を嫌いにはならない」という
感覚は全く理解不能である。

また、女性が考える「気持ち」が男性に存在しないということも。
私のどこが好き?と聞かれて、そんな気持ちなど認識しないまま生きているため、答えに苦慮してしまうらしい。

これが理解できれば、男は何を考えているか解らないということじゃなく、
脳の構造が違うんだから、しょうがないや、と済ませられるのだろうが、理解できない。
自分の理解できる構造の範囲外にあるのである。

いっそのこと、数式のように覚えてしまうことなのかもしれない。
数式それ自体の意味なんて解らないけど、それを覚えることによって、
解が導き出せるように…。


ここまで、いかに本書の中に記載してある男性脳部分が理解できないかをつらつらと書いてきたが、
本書は女性脳と男性脳についてAI研究者の著者の知識を、経験に基づいたストーリーを元に
解りやすく説明してある。
まるで山田詠美の小説を読んでいるような感覚だ。

本書の中に記載ある「時空を貫くような一途さで女を愛し、基本的には女を自由にさせ、
女の知性を敬愛し、女の母性を畏敬し、こちらが寂しいときは少女のように甘やかしてくれ、
こちらに余裕があるときは少年のように慕ってくれて、日常の面倒は一切かけない、
永遠に美しい、セックスの上手な恋人」
この記載には、どきりとした。

少女漫画にでも出てきそうな理想の恋人像である。
でも、そんな男性は、いや男性脳はそもそも存在しないらしい。
青天の霹靂だ、笑。

そういえば、同僚(妻子持ち)の男性に以前「奥さんとどうして結婚しようと思ったんですか?」と
聞いたところ「自分にできないことが出来るから」だという。
こんな性格が好きだからとかではなく、能力が回答だ。模範的な男性脳。

やっぱり男性脳を理解するのは、男性脳回路という数式を覚えるしかないみたいだ。

大分ぐだぐだと書き連ねましたが、

男が理解できない女性脳、女が理解できない男性脳夫々について、
実は向こうの思考回路はこんなんなんですよ?驚きでしょ?と
実話のストーリーを交えて面白く説明してくれる本書は、
オトナの教養必読書なんてのがあったら間違いなくその名が入る本です。

男性も女性も、ぜひご一読を。

恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫)恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫)
(2006/02/28)
黒川 伊保子

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テーマ : 読書 - ジャンル : 小説・文学

2014/03/16 (Sun) 14:46
三十光年の星たち

書評の始めに唐突だが、私の最近の悩みは、昨年入社した新入社員だ。

私が指導の立場でも何でもないが、目の前の仕事を必死にせず、
指示された業務も終わってないのに帰宅する。
明らかに真剣に仕事をしていない。

確かに、本人にとってみれば、望まない職場、職種で一生懸命働く気など起こらないのだろう。

私も、彼とは視点が違うが、結果を出しても出さなくても給与は変わならい仕事に対して、
一生懸命働くことに何の意味があるのだろうと、ふと思うことがある。

だが、3年働いて、不遜ながら思うことは、
どこの会社であれ、どこの職場であれ、目の前の仕事を必死にこなして
身につけることはあると思っている。
そして、それはどこの職場に行っても、変わらず必要だ。

上記のように書いてしまうと、ビジネス自己啓発書か?みたいになってしまうが、
必死に働くことに何の意味があるんだろう?という問いに答えてくれたような本だった。

本書のストーリーは、30才の坪木青年が借金をして事業を始めたが、相方の女性に逃げられ、
金貸の佐伯に事情を説明したところ、車を売って少しでも返済する代わりに、
自分の運転手をしろと命ぜらせる。
そこから、物語はスタートし、佐伯爺さんの借金取りの旅に連れ出される。。。

本書では、これから死ぬまで心に持ち続けていきたいな、と思えるような
言葉にたくさん出逢えた。

それは、読む人夫々で感じることだと思うので、あえて書かない。

本を読んで、最後に声を出して笑った本はこれが初めてである。

ユーモアに溢れ、昭和の匂いを感じる温かさのある本書を
より多くの人が読んで、明るい気持ちになれたらいいなと心から願う。

まずは、自分の同僚の新入社員に勧めてみようと思う。


三十光年の星たち (上)三十光年の星たち (上)
(2011/03/12)
宮本 輝

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2014/02/11 (Tue) 09:19
パクリジナルの技術

人に勧められて読んだ本。

タイトルを見て、パッと思ったことは「胡散臭い」笑。
そして、第1章から第3章まで、パクリジナルとは何か、どうやって実践するのかが
書かれているが、やはり胡散臭い、笑。
書いてあることは、モーツアルトが「模倣は創造の母である」と言っていることと本質的に同じことを述べている。

ただ、第4章での他人の批判、避難への著者の対処の経験談は学ぶところがあった。

また、第5章のこれからの世界の未来については、
流石たくさん本を読んで好奇心たっぷりで様々な人にインタビューしている方とだけあって、
知らない情報もあり、読んでいて面白かった。

著者が「おわりに」で「 一気に書き上げた」と書いている通り、勢いのある本。


パクリジナルの技術 ~何をパクリ、どうオリジナルを生みだすのか~ (経済界新書)パクリジナルの技術 ~何をパクリ、どうオリジナルを生みだすのか~ (経済界新書)
(2012/12/15)
木下 晃伸

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2013/12/22 (Sun) 10:44
「氷川清話」を読んで

大分前に同僚に鹿児島出身なら読め、と勧められそのままになっていたんですが、やっと読みました。

勝海舟の談話を纏めたもの。
徳川時代と明治の世で政治、外交に奔走した勝海舟。
己の信念をもって、生き抜いたこと、大久保利通、西郷隆盛を尊敬していたことがよく分かる本でした。
私は全然日本史に詳しくないのですが、彼はかなり徳川びいきだったんですね。

本書の中で、考えるところがあった説が「治水と堤防」。
維新後の世では、やれ学者だ、技術士だと机の上で学んだものをだいそうひけらかすけれど、昔の堤防の方がしっかりしており、物事の根本をよく理解していたというもの。
豊かになった世の中で、人はにあまり考えることがなくなったんだろうな、と思います。
真に考える生活を送りたいな、と思いました。

また、本書の中には勝海舟が詠った句がいくつか出てきますが、
以下の句はよくできているな〜と感じ入ったので、引用します。

「時鳥不如帰遂に濁魂」ーほととぎすほととぎすついにほととぎすー
何かを成そうとしているうちに、いつの間にか老年になっているという句。
これを三つのほととぎすで表しているのが、風刺のように趣がある。
もっと詳しい説明は本書参照下さい。

「時事十数言」や「百世人百態」で種々世の中の道理について述べているのですが、
物事の道理は時代が違っても変わらないのだなーと思いました。

思いつくままに徒然と書いてしまいましたが、世を導く政治家、実業家の方にご一読頂きたい書です。


氷川清話 (講談社学術文庫)氷川清話 (講談社学術文庫)
(2000/12/08)
勝 海舟

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