
吉田修一さんの小説です。
途中で携帯が鳴って返信とかしたけど、それに全然遮られることなく、没頭して呼んでしまった作品。
彼の作品では、「パークライフ」を読んだことがある気がします。
まず、買う前に持っていたイメージと作品の中味が全然違った。
買う前に、友人の感想とブックカバーについている解説を読んだんですが。
人によって受け取り方が違うということなんでしょうか。
さて、どんな話かというと、東京都内の2LDKに共同生活をする5人の話。
この5人は、恋人どうしでも、血縁でも、直接繋がりがあったわけでもないですが、共同生活をしています。
それが、それぞれの視点から5章にわたって話が展開していくというもの。
この小説について何か書こうとすると、どうしても遠まわしに書きたくなります。
これは、こういうことについて描き出しているんだー!というとするっと、手からすり抜けていってしまうような感じです。
だから、私が小説から受けた印象を書きます。
人って、ルービックキューブみたいなんじゃないのかと。
ルービックキューブは、買ったとき前面が各色きれいにそろってて、それをかちゃかちゃして、で、また各面色をそろえるっていうものですが。
このそろっているときのルービックキューブもあれば、色がバラバラのときもあれば、といったような。
このキューブの6面をカチャカチャして、人に見せている。
そんな感じでした。
この小説の好きなところは、登場人物のふと言うこと、とかふと考えること。
思わずしおりをはさんだ箇所は
―説明するのが簡単な関係なんて、あってもなくてもいいようなもの
というとこです。
また数年後読んだら、きっと違うことを思うのだろうな、ということで手元に置いておきたい一冊になりました。
あ、ルンルンな気分のときに読むのはおすすめしません(笑)
にしても、小説ってすごいなーとつくづく感じました。
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