2008/06/29 (Sun) 22:59
ぐるりのこと。

ぐるりのこと。


木村多江、リリー・フランキー、主演映画。

90年代が舞台の、法廷画家とその妻の話。

私は、この作品が「NEWS ZERO」で取り上げられているのを見て、監督が1年間鬱であったこと、リリー・フランキーが主演であることに興味をもち、珍しく映画館へと行きました。

考えるのではなく、感じる作品であったと思います。

淡々と流れる日常の日々の中にある感情の機微が描き出されています。
この中に描かれている人間のきれいな部分も、汚い部分も、壊れた部分もどの人間の中にもあるもんだと思います。
妻を思いやるコトバも、法廷にたつ殺人者のコトバも。

この作品によって何を感じるかは人それぞれであるとは思いますが、私が感じたのは「かっこつける」ということです。

こうであるべきと考えている自分、こうでありたいという自分、そしてそうであったりなかったりする自分。
生活している中で、背伸びして、肩張って、頑張ってしまうことってあると思うんですが、そうすることによって生きづらくなってしまうことってあると思います。
それを乗り越える姿が、この映画の中にはありました。

リリー・フランキーの演じるタクオは、それが全然なくってとても素敵な人物です。
彼が発する言葉もとても、素朴でよいものでした。
彼の生きる姿を感じに、映画館に足を運んでみてください。

2008/06/08 (Sun) 13:22
鉄コン筋クリート

鉄コン筋クリート


松本大洋原作

日本、その昔ながらの街並みが残った宝島を仕切っている親を知らず、暴力とかつあげで生きている少年、クロとシロ。
と書くと、かなりギャングな映画かとイメージされそうですが、画のタッチと、現実的なクロと空想的な世界に生きるシロというキャラでそんなに血みどろなギャング映画ではないです。

そんあクロとシロが、宝島を商業的利益を求めて変えていこうとする町の外の大人から守ろうとする話。

とりあえず、とにかく見て損は無い映画!!!

この作品は、その技術的な面でのすばらしさで評価されていたように思ってたんですが、そこじゃなくって私はストーリーが素晴らしいと思いました☆

めーっちゃ個人的なことですが、私もう成人なんですが最近になって世の中の人間関係の裏みないなのをちょこっと垣間見て、大人になりたくないな、なんてピーターパンシンドローム的な症状に陥ってました(笑)
でも、この作品を見て何を信じたら生きていけるのかということを見つけられました☆

ただ、アクション映画でスカッとするのがスキだったり、空想的なこと、目に見えない善とか悪とか考えるのきらーいって方は話の展開にのめりこまないのかもって感じです。
でも、そんな方でも疾走感のある映像展開とかで楽しめるのかなって思いました。

私は、アニメーション映画はジブリかDisneyくらいしか見ないのですが、この作品を見てアニメーションだからこそ伝わるものがあるなーと感じました。
ただコトバで表現するだけじゃ、伝えきれないものを伝える力を感じました。
あと、この映画を成す1枚1枚のセル画を全部作る労力を考えると製作に携わった方々に敬服します。

普段、アニメは見ない、なんて方も是非☆

テーマ : ★★おすすめ♪★★ - ジャンル : ブログ

2008/05/20 (Tue) 20:54
VERONICA GUERIN

VERONICA GUERIN


麻薬のはびこるアイルランド。
人々はそれを見てみぬふりをしているが、一人の女性ジャーナリスト、ヴェロニカがその組織的犯罪の実態を明かすために、組織の中枢部まで入り込み、追及していく…。
その実話を映画化した作品である。

何気なしにTSUTAYAで別のDVDを探していたときに見つけた映画。
運命なんて、その出来事を体験したその人自信が勝手に運命と決め付けているだけだけど、でも、この映画に出逢ったことは運命だと思った。

主人公のヴェロニカ・ゲリンは、アイルランドのある新聞のジャーナリストである。彼女は、麻薬が子供たちにまで蔓延していることを知り、その実態究明にのめりこんでいく。
彼女は、麻薬売買の組織の中枢にまで直接取材し、そのことから、何度となく狙われ、遂には射殺される。
彼女の死後、アイルランドは変わった。
麻薬取り締まりに関する法律は変更され、犯罪率も低下した。
彼女は皮肉にも、死んで、その使命を全うしたのである。

私は、図らずもこの映画にかなり感情移入してしまった。
というのも、私がジャーナリストに“なりたかった”からである。“なりたかった”が、ジャーナリズムの一端を垣間見て、違うのではないかと思い、悶々とする日々が続いた。
また、私は以前、かなりの正義感と使命感を(勝手に)持ってジャーナリズムを志していた。その姿勢から、長年ジャーナリズムに携わっている方に向いていないし、危険であると言われたこともあった。

しかし、この映画を見て、自分は彼女のようになりたいのだと気づいた。
彼女のように、情熱と使命感をもって仕事をしたいのだと分かった。

映画を見た後、自分が殺されるかもしれないという、あるかないかわからない将来への恐怖が押し寄せ、号泣してしまった。

覚悟はまだ足りていないが、私はジャーナリストになりたいのだ、そう改めて認識した、することのできた、彼女のジャーナリストとしての生涯を描いた映画であった。

この作品への評価としては、家族や自分の命まで犠牲にするほどのヴェロニカの情熱や使命感がどこから生まれているのか、いまひとつはっきりしない点で意見が分かれているようである。しかし、私がこの映画を見て感じた自分の情熱や使命感の出どころというのも、どこから生まれたのかなんて、はっきりしない。監督は「描かない」という選択をしたのだと思う。

本作品中一番印象的だったのは、取材を突き進めるあまり、その取材対象から脅しを受けていたヴェロニカが一度だけ夫にその恐怖を見せてしまうシーンを入れた点である。
そのシーンでヴェロニカは、夫に「このことを、誰にもいわないで」と言い、また毅然として取材を続ける。一度だけ存在するこのシーンによって、ヴェロニカがどれだけ恐怖を抱きつつも毅然と振舞っていたかが垣間見ることができる。

この作品の見所は、そのストーリーもさることながら、ヴェロニカ・ゲリンを演じるブランジェット・ケイトの演技である。
DVDには特典として、ヴェロニカ・ゲリン本人が を受賞した際のスピーチが収録されていて、私は、本編を見終わったあとにそれを見たが、どれだけブランジェットが、ヴェロニカの生前の話し方を徹底的に研究し演じたかが、もう計り知れないほど忠実に再現されていることを、この映像から見て取れた。私が、これを映画でなく、伝記で読んだとしたら、これだけの心情はいだかなかったであろう。

今回かなり私情の入った批評となったが、実話の映画化、映画の構成、そして何よりブランジェット・ケイトの演技という点でオススメできる映画である。

テーマ : 映画★★★★★レビュー - ジャンル : 映画

2008/05/02 (Fri) 21:54
Saturday Night Fever

アメリカの1970年代のNew YorkのDiscoを舞台にした映画。

saurtday night fever


私は、Malta Republicに行ったことがあるのですが、そのときのpopularな若者の楽しみはDiscoでした。
Friday&Saturday Nightは、街のDisco街(メインストリート)が、こんなに人住んでたっけ?というくらいの人で埋まります。
入場無料でドリンクのみの収入。
儲けは、そんなにないだろうけど、文化だなーと思って見ようと思った映画。

話は、街のペンキ屋で働くジョン・トラボタ演じるトニーは夜のDiscoで輝くというもの。
単に、Discoでダンスうまかったら、かっこいいんだぜー、もてるんだぜー、という話かなーと思っていたら、違った。

これは、ラブ・ストーリーである。

主人公のトニーは、馴染みのDiscoで催されるダンス大会の新しいパートナーとなる年上の女性、ステファニーと出会う。彼女は高飛車で、彼のことを、上流階級の仕事をしている自分とは違うという。そんな二人で、言い合いばかりだが、互いに必要な存在となっていく。

自分が自分でどーにもできない状況に陥った時に頼りたい存在が、愛する人なんだなーと思った。
後半が、ラブ。ストーリーという面でも、主人公の人間関係模様という面でもおもしろい映画。

テーマ : 映画★★★★★レビュー - ジャンル : 映画

2008/04/29 (Tue) 15:49
モーツァルトとクジラ


 mozat&whale
 
 


アスペルガー症候群という自閉症をもつ2人のラブストーリー。

アスペルガー症候群とは、知的障害はないが、言葉を文字通り受け取ってしまったり、相手の表情やニュアンスを読む能力が不足している、思ったことを思ったように発言してしまうために、人間関係が困難な自閉症のこと。

ジョシュ・ハートネットの演じるドナルドは、数字オタクで数字を因数分解していないと落ち着かない。
ラダ・ミッチェルの演じるイザベルは、思ったことを思ったときに思ったとおりに発言してしまう。
そんな2人がドナルドのつくった自閉症の仲間で集まる会で出会い、恋に落ちる。
しかし、お互い言いたいことを言ってしまうが故に、相手を傷つけてしまう。

この映画は、障害を持つ人の恋の話というより、「正直」な恋の話だと思った。
言いたいことを言い合い、ケンカし、時には傷つけてしまうのは、恋人どうし、よくあることなんじゃないのかなと思う。
あだ、大抵は相手の表情や態度を読み取って言いたいことを抑えたり、言い逃してしまったりする。
正直にぶつけるのは勇気のいることだけれど、大切と気づかされた。

また、恋人や結婚という契約に果たしてどれだけの意味があるのかも考えさせられた。
恋人がいる、いないじゃなくて、自分の本心を曝け出せて、理解しようとしてくれる人がいるかどうかが大切と思いました。

作中、用いられている音楽が素敵♪
サントラを借りようと思います☆

恋人どうしうまくいかなかったり、恋って何だろ?愛ってなんだろ?ってトキに見るといいかも、な映画。

テーマ : ★★おすすめ♪★★ - ジャンル : ブログ

| ホーム |

 BLOG TOP  » NEXT PAGE